釣りをした時や魚料理で魚を捌いた後には生臭い臭いが取れない…と言う経験は釣り人であれば誰でも経験する事でしょう。
特に釣った魚を触って運転して帰る日には、車の中が得もゆわぬ生臭さが染みついて最悪なこともしばしば。
今回の記事では釣り人の悩みである魚の生臭さを消すためにはどうすればよいのか?を中心に記事にしました。。
重曹で洗う、お湯で洗うなど色々な方法が知られていますが実際の所はどうなのか?と感じている方も多いと思います。
魚の生臭さを消す方法として、魚の匂いの原因や匂いが付く仕組み、どうすれば臭いが付きずらくなるのか紹介していきます。
この記事を読んで釣りや料理での魚臭さから来るイライラを撃退して快適な釣りライフを手に入れましょう!
こんな方向けの記事です。
- 魚の生臭さが鬱陶しいと感じている方
- どうしてあんな生臭さがするの?
- 手っ取り早く消臭する方法を知りたい!
魚が臭くなる原因とは
まずは初めに「何で魚はあんなに生臭いの?」という疑問が出ると思います。
「下水などの最終地に生息しているから…」「元々臭いけど海水で臭いが中和されているのでは?」など様々な考え方があります。
魚の生臭い原因としては主に2つの事が挙げられます。
トリメチルアミンの増加
1つ目は魚の生臭さの主な原因は「トリメチルアミン」いう物質にあります。
魚には旨味成分である「トリメチルアミンオキサイド」を保持しており、水分子を調節して水圧から体を保持して体内の水分量を調整する役割を持っています。
この「トリメチルアミンオキサイド」が水揚げされ時間経過により分解され、「トリメチルアミン」が増加することが臭いの基になります。
トリメチルアミンは一般的に海水魚に多く含まれており、川魚などの淡水域に生息する生物には少ない傾向があります。
脂肪酸の酸化
2つ目の魚の生臭さの原因として「脂肪酸の酸化」が挙げられます。
魚にはオメガ3に代表される不飽和脂肪酸などが豊富に含まれており、脂質が酸化されると過酸化脂質に変化し、さらに分解が進むと臭い物質であるアルデヒド類やケトン類が生じます。
この脂質は特に青魚などに多く鮮度が落ちやすい主な原因になっています。
これ以外にも、カワハギのカルキ個体やボラの様に食事の時に水底の泥を一緒に食べて吸収してしまい強烈な臭いを身に着けているなどの例外もあります。
結果、「トリメチルアミン」と「脂肪酸の酸化」のダブルパンチが魚の生臭さを誘発している原因とされています。
手が臭いのは仕組み解説
手に臭いが付きやすい理由としては手の凹凸にトリメチルアミンが入り込むことで発生します。
生臭さの原因であるトリメチルアミンは手に馴染みやすい物質であり手の溝や隙間に入り込んでアミン臭を発生させます。
トリメチルアミンが馴染んだ手では洗剤で洗うだけでは十分にアミン臭を落としきれずに臭いが残り続けてしまうのです。
消臭アイテムを紹介
「魚の生臭さや手に臭いが残る原因が分かったとして、結局どう対処すれば臭いが消えるの?」と早く答えを知りたい読者さんも多いと思います。
身近にある物から釣り専門での消臭アイテムを今回は6つ紹介していきます。
重曹
台所掃除などでよく使われる重曹にか除菌作用や消臭効果があり、手に付いた魚の臭い消しにもとても有効です。
重曹を手に取り水を含ませた状態で洗い、その後市販の石鹸などで洗うと臭いが驚くほどに消えます。
重曹自体が粒が粗く、削るように汚れを落とすので効果がある反面、洗い過ぎはあまり肌によくありません。
お酢
意外な消臭アイテムとしてお酢でも魚の臭いが取れてしまいます。
魚料理で刺身では食べれない物をお酢で〆る事で生で食べる事が出来るくらい殺菌性を持っているのがお酢なのです!
特に臭いの原因である「トリメチルアミン」はアルカリ性であり、酸性のお酢に漬け込むことで中和され消臭効果を発揮します。
臭いけしの際には水:お酢=1:2の分量で酢水で手を洗った後、石鹸で二度洗いする事で臭いが取れます。
ポッカレモンやレモンと言った柑橘系のアイテムでも同様の効果が期待できます。
ステンレス石鹸
「ステンレス石鹸?」と初めて聞く方かもしれませんが、消臭効果が期待できるほぼ見た目が鉄塊の懐疑心をくすぐるアイテムです。
使い方は普通の石鹸と一緒で流水に当てながらステンレス石鹸と手を満遍なく擦り洗いするだけで臭いが落ちます。
特にステンレス石鹸は、臭いの元である細菌と金属イオンが結びつくことで水に溶けやすくなるため臭いが落ちるのがこのアイテムの仕組みです。
Tsuri Care魚臭撃退消臭スプレー
柿渋エキス(カキタンニン)を配合しており、トリメチルアミンなどの魚臭さに特化した消臭スプレーです。
どんな魚臭さも消し去り、ヒノキの臭いに変えてしまう魔法のスプレー。
釣りから帰った後もどんなに拭いても漂う魚臭も檜の臭いで一掃できます!
台所にはもちろん車内空間・服などの魚臭を撃退出来き汎用性が抜群です!
TAKAMIYA 釣専消臭
釣専消臭は有名釣り具メーカーのTAKAMIYAが発売している無香料の消臭スプレーです。
よくある消臭スプレーと違い、他の臭いで誤魔化す事はせずに消臭力に自信をもって臭いを取り去るため完全無香料になっています。
消臭と同時に食中毒菌などにも強力除菌が出来釣り道具や車内以外の場所でもお家内で大活躍間違いなしです!
釣り用最強消臭ミスト
どんな凶悪な臭いも瞬殺できる最強消臭ミストは魚の臭いや広範囲の臭いに対して強力に消臭できます
魚釣りや日常生活での発生する悪臭をポリフェノールの強力な消臭効果により瞬間的に強力消臭できます。
原料も肌や人体に優しい自然由来の成分で香りが残らない無香タイプで他の臭いで誤魔化さないを謳っています!
臭いが消える仕組みを解説
トリメチルアミンの消臭法
トリメチルアミンの特徴としてアルカリ性で揮発しやすく、水に溶けやすいと言うものが挙げられます。
特にアルカリ性の性質はお酢やレモンの果肉などの酸性の食材で漬け込むことで食材でも手に付いた魚の生臭さでも中和されることによって生臭さが無くなります。
料理をする際は料理酒などのアルコール類で魚を洗ってあげると加熱時にアルコールと一緒に揮発するため同時にトリメチルアミンも取り除きや少なります。
煮魚をする場合はトリメチルアミンが煮汁に溶け込んで煮魚自体が魚臭く仕上がってしまって美味しく頂けません。したがって、魚は調理酒で洗った後に熱湯をかけて臭みを落とす霜降りをすることが臭いを抑えるポイントです。
脂質酸化の消臭法
魚の脂質は水揚げ後、過酸化脂質に変化して臭いの原因となり、青魚などは脂質の保有量が多く鮮度が落ちやすい特徴があります。魚には金属イオンが含まれており、金属イオンが脂質と反応することで酸化が促進される傾向があります。
これにはレモンやお酢などのクエン酸が金属イオンの働きを妨げる事で脂質の酸化を遅らせて臭いを低減させる働きが期待できます。
魚の内臓に臭い消しする方法を提案
服や手の臭いが落ちても処理した後の魚の内臓をゴミ箱に捨てたら、一晩で臭いの温床になっていると言う事も多いです。
魚などの処理した内臓を臭いを出来るだけ抑える方法としては
- 臭いを遮断する袋で密閉する
- 冷凍保存する
「臭い物に蓋をする」とある様に魚の内臓のような臭う物は防臭袋に何重にも縛り上げるのが一番手っ取り早い手段であると言えます。
ジップロックでもいいんじゃないか?と思いますが時間経過で意外と臭いが逃げ出してきちゃいます。
防臭袋などは臭いの遮断力が抜群に良くて、近くに鼻を近づけて微かに香る程度でほぼ臭いを封印できます!
これに加えて冷凍保存することを強くオススメします!
冷凍することで微生物の活動を鈍くすることが出来き、臭い元の発生率がグンと抑える事が出来ます。凍らせることで水分の蒸発も防ぎ臭いの拡散防止にも効果的な手段です。
実際にやるとなった時、「冷凍庫の容量は少なくてあまり魚の内臓を入れるだけのスペースがない」「魚の内臓と他の商材を一緒にするのに抵抗がある」と感じる方もいると思います。
この場合は冷凍庫ではなく、冷凍ゴミ箱を考えてみてください。
冷凍ゴミ箱は魚の内臓から生ごみ、紙おむつなどあらゆる臭い物を防臭する専用のごみ箱です。
ごみ箱にをマイナス11度の低温で生ごみなどを凍らせることによって臭いの抑制を図っています。
普段のゴミは勿論の事、夏場にゴミ箱がコバエの巣窟になる事はまずありえません。
容量も余裕がある20Lの大容量で一人暮らしから家族まで様々なゴミを収容できます。
まとめ
今回の記事では魚の生臭さが発生する仕組みや生臭さを落とすにはどうしたらよいかを解説しました。
今回紹介した方法はどれも効果的なので釣りなどで実践してみてください。
実際に釣りや魚料理で直面する生臭さを軽減することで気楽に取り組んでほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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